ここでは屋島工房で起こる、いろんな話(四方山話)をつづって行きます。






2009.10.9 ウインターグローブはじめました。

 ここ四国でも10月に入り、朝晩はしっかり冷え込むようになってきました。かなり厚手の革を使うウチのグローブでも、少し手先が辛くなる・・・そんな季節ですね。

 そろそろウインターグローブの出番がやってきたようです。
 今年のウインターグローブも4アイテム。簡単に紹介しておくと・・・

PG−29・・・ウインターグローブでも操作性を犠牲にしたくない方へ。基本的な防寒性能を備えながらも、ストレスの無い操作性が自慢。

PG−29D・・・PG-29のシェルを、厚みがあるのにしなやかな鹿革で製作。鹿革の持つ保温性能が加えられ、操作性と防寒性能を高い次元で両立したモデルです。

PG−30・・・やや厚みのあるオイルドステア牛革を使い、インナーには手の熱を閉じこめるサンステートを貼り付けています。やや防寒性能を重視したモデルです。

PG−33・・・PG-30のインナーに貼り付けているサンステートを平側指先まで伸ばし、さらに防寒性能を持たせたモデルです。

・・・と言葉でいくら説明しても、なかなかわからないでしょうから、ぜひ店頭で試着してみることをおすすめします。スペックや能書きよりも、やはり自分の手を入れてみての相性で選ぶのが一番だと思います。

 わからないことがあれば聞いてください・・・。作り手の僕が、納得いくまで説明しますよ。
  







2009.10.7 超厳戒態勢。

 久しぶりに、危険な香り・・・がプンプンする台風が近づいています。
 屋島工房では、入り口の前に土嚢(どのう)を用意し、来るべく浸水に対応できるよう準備しました。
 この工房の前の借り主によると、平成16年の台風時には、写真にある入り口まで水が押し寄せたとの事。
 その時と較べると、今回の台風も遜色の無い勢力を保っているわけで、ご覧のような超厳戒態勢になったというわけです。

 いずれにせよ、何にもなければいいのですが・・・。
 今日の夜は、地元の消防団で寝ずの待機になりそうです。

追伸:一夜明けて・・・今回の台風、香川県にはさほどの影響はなかったみたいです。「超厳戒」なんて、ちょっとおおげさだったかもしれませんが、備えあれば憂い無し・・・ということにでもしておきましょうか。







2009.10.3 防寒ウエア・グローブはじめました。

 四国では、本格的なウインターアイテムが必要になるのは11月になってから。10月には、雨が降るたびに、季節は秋から冬へ少しずつ進んでいきます。

 今の時期なら、ライディングジャケットに重ね着をすることで、多少の寒暖には対応できるでしょうが、それもある程度の気温までの話。

 本格的な寒さ対策には、防寒ウエアや防寒グローブを用意した方がいいでしょう。着膨れすると、運動性は悪くなるし、肩がこったりして大変。ぜひ最新のジャケットをおためしください。

 屋島工房では、落ち着いたデザインのRD-31Dを用意しました。肝心なデッドエア層を形成するのは、なんと本ダウン。ダウン90%、スモールフェザー10%の組み合わせで、ツーリングやアウトドア、街着にもあたたかく対応します。

 RT-31D カラー:アースブラウン サイズ:M、L、LL 価格:39.000円



 
屋島工房では、店舗終業後は、グローブ製造工房に早変わりしています。写真は、サイトス(防水・防風・透湿インナーフィルム)の封入作業。見た目は、革製のローテクグローブですが、見えないところにこのようなハイテク素材も使っているのです。
 
 でも、時計は午前2時をさすところ。「とうさんは、よなべ〜をして、てぶく〜ろ作っています〜」なんて替え歌を口ずさみながら作業をしています(涙)。








2009.10.1 屋島工房と骨付鳥の関係。

 屋島工房の前の道を、まっすぐ東へ歩いていくこと5分。屋島ドライブウエイという登山道(有料)の入り口近くに、骨付鳥の店があります。

 「骨付鳥 一鶴 屋島店」というお店なのですが、最近はうどんに次ぐ香川の名物として骨付鳥が、取り上げられることも多く、休日の夕方は行列ができていることも・・・。

 地元の僕も、ココの大ファン。スパイシーな香辛料によって味付けされた鳥と、ビールがよく合うんだなぁ〜。一度たべるとやみつきに。

 屋島工房に来られるお客さんの中にも、「これから一鶴行って来ます」という方が何人もいらっしゃいまして、「この道まぁっすぐ行って、突き当たった所ですよ・・・」なんて道案内をすることも多いのです。
 
 別に宣伝する義理はないのですが、同じ通りに面する店同士という関係ですので、ともにご愛顧いただけますと幸いです。

メニューは超シンプル。「おやどり」か「ひなどり」か。
食べやすいのは「ひな」。歯の弱い人も「ひな」。
女性におすすめするのも「ひな」が良いでしょう。
「おや」は歯に自信のある人限定。
噛めば噛むほど口の中に味が広がります。

 
ウチは、子ども用に「ひな」を香辛料少な目でオーダーします。大人用には「ひな」を一本づつ頼んで、「おや」は一本をみんなで分けられるよう、カットして持ってきてもらいます。そうすると「おや」「ひな」両方味わえるのです。いい方法でしょ・・・。
骨付鳥 一鶴 http://www.ikkaku.co.jp/







2009.9.25 柴又工房のBS-1入荷しました。

 ペアスロープでは、数多くのバッグを販売しているのですが、そのうち屋島工房が製作を担当するのは、BY-1のみ。とっても多くの方にご利用いただいているようで、屋島工房に来られたお客さんの中にも、何人かが、「使ってますよ・・・」と、使用中のバッグを見せてくれたのでした。

 帆布って、初期段階もいいのですが、使い込むうちにクタクタになったり、ほんの少し色あせしたりで、表情が変わっていくのも、この素材の魅力なんですね。革はとっても厚いブーツ用なんで、頑丈なのは間違いなし。簡単にヘタるものじゃありません。

 さて、BY-1以外に欲しいなぁ・・・と思ったのが、この柴又工房製のBS-1。仕事の時はショルダーに。バイクに乗るときにはメッセンジャー風に使えるのが魅力。ド派手なメッセンジャーバッグが多い中、ちょっと落ち着いたデザインもGoodなのです。

 自分用にホントに欲しいので、そのうち尾原の私用バッグになっているかもしれません・・・。

A4ファイルがガンガン入ります。お仕事用にぜひ。

 
ハリスツイードを使ったBS-1hも用意しておりますので、ぜひ見に来てください。BS-1:24.800円 BS-1h:34.800円 







2009.9.23 オーダーメイド! しっかりやります。

 シルバーウイークの連休中は、多くの方がこの小さなお店に来ていただきました。ありがとうございます。
 やはりETC1000円効果なのか、地元よりも京阪神や岡山といった遠くから来られる方が多く、「わざわざココへ来るためだけに、四国へ来た・・・」という人も。ホントに頭の下がる思いです。

 さて、お客さんからお話を伺っていると、「どうもしっくり合うグローブが無い。ココのも、そう」。とポツリ。
 そう言われると、黙っちゃいられないのがグローブ屋気質。お客さんの手を見るなり、勝手に計測が始まります。

 そして指の長さなどを、いろいろ調べてみると、しっくりこない原因がわかってきます。

 例えば指の長さはM、手の甲まわりはLといった、1サイズ分ぐらいの違いは誰にでもあるのですが、2サイズ分ぐらいの違いにもなると、どこかに違和感が生じるというものです。

 そこで必要なのが、オーダーメイド。単純に指を数ミリ伸ばしたりカットするだけで劇的に操作性が変わる場合もあります。

 ライディング・グローブのオーダーって、昔は地場でも何社かやっていたのを聞いたことがあるのですが、今残っているのは、ウチを含めてほんの少し。
 パターンの型紙を新たに起こして、手で裁断していくのですが、グローブを作るのに費やす時間は、難しいものだと丸一日コース。

 とっても手間がかかるんですが、お客さんの手に「ピタ!」っとハマると、作り手としての喜びはひとしおです。

グローブのオーダーについて

屋島工房にご来店下さい。

今お使いのグローブのご不満をお知らせ下さい。

手のサイズ測定

ベースとなるモデルの選択

伸ばしたり・縮めたり詳細の決定

製作期間約2週間

お届けもしくは、ご来店いただき確認


 「ウチは、既製品しかやらないよ・・・。」なんて言うのは、とても簡単だし、利益を優先に考えるのなら、オーダーは受けない方がいいのかもしれない・・・。でも、そこに困っているお客さんがいる限り、グローブ屋としてはきめ細かな対応をすべきじゃないか・・・。そんなことを店を始めて痛感している次第です。


◆一度グローブを作ると、そのデータは残りますので、再度同じグローブを作る場合は、来店などは不要になります。
◆価格は、ベースモデル+オーダー代7350円〜。なお、メニューにより代金は前後します(詳しくはお問い合わせ下さい)。
◆グローブのデザインを変える、フルオーダーは、対応しておりません。

(でも、ここがちょっと気になる・・・とか、防振用のウレタンを入れたいとか、小さなワガママ(笑)には対応します。)
◆通信販売での対応は、現在のところ検討中です(採寸がすごく難しいのです)。







2009.9.21 店の前は大渋滞・・・でも?

 屋島は、この近辺じゃ・・・ちょっとした観光地なんですが、例えば山の上に登ると、お寺や水族館があったり、景色が良かったり、それなりに集客力があるのですが、ゴールデンウイークやシルバーウイークにもなると、近辺の道路は、簡単にキャパを越え、大渋滞を起こしはじめます。

 ウチの店の前は、普段は、そんな喧騒とも関係の無い場所なんですが、さすがに昨日・今日の連休中は、国道に出る車の抜け道となって、店の前も大渋滞。しかもほとんどが県外ナンバー(みんなカーナビが付いているから、少しでも空いている方へ迂回しようとするんですねぇ)。

 なかにはツーリングのグループも結構走っていて、「お店を覗きに来てよ・・・」なんて店の中から目で合図? するのですが、当然素通り。

 店を訪れる友だちからは、「看板を見たら手袋屋さんってわかるんだけど、オートバイ専門ってわかんないよなぁ」なんて助言(苦言)も・・・。

 ですから今日から、わが家にあるバイクを引っ張り出して店の前に置いてみました。「バイク・ギアのお店」って感じ、少ししてきましたか? 展示するには少しバイクが貧弱なんですが、お許しのほどを・・・。

ウチのバイクのご紹介
ヤマハ R1-Z
今改めて乗ると結構刺激的なバイク。
お腹が突っ張ってきたので、UPハン仕様に。

スズキ バンディット1200
「油冷ファイナル」なんて名づけられた限定仕様。
程よいパワー、楽なポジション、とっても使いやすい
ツーリング専用バイク。

ヤマハ マジェスティ
やはり便利なので、足として手放すことができない一台。
もう8年近い付き合いに。走行は50.000km近くに。


参考までに、僕の車歴はこんな感じです。

ヤマハSRX400→カワサキKLR250→ヤマハSDR200→ヤマハSRV250→スズキグース350→ヤマハセロー225→ヤマハTDM850→ヤマハR1-Zヤマハマジェスティ→BMWF650ダカール→スズキバンディット1200(太字は現役です)・・・あれ、ホンダ一台もなかったっけ?







2009.9.18 変則営業のワケ

 屋島工房は、金・土・日の変則営業です。祝日の営業は繁忙期(3〜5月)(9〜11月)のみで、その他の月の祝日は、家族サービスのため、お休みする予定です。

 でも、サービス業なのに、なぜ毎日営業しないのか??? なんてお叱りをうけるかもしれませんが、実は月〜木も工房で仕事をしております。

 SHOP裏手の工房で、自社や他社の来期モデルとか、オーダーメイド製作分とかのパターン起こし・サンプル作成などをしています。

 それが終われば、ベテラン職人がいる白鳥の工房から送られてくるグローブを仕上げしてチェックする仕事などなど・・・。SHOPができてからは、仕事が山積み状態です。

 ですから、ちょっと不自然な営業形態ですが、ご理解いただけますとうれしいです。

平日のお店の前は、ウチの子+αの格好の遊び場に・・・。

 9月のシルバーウイークは、23日まで休まずに営業しておりますので、ぜひお立ち寄りください。







2009.9.13 うどんMAP用意しています。

 ペアスロープのカタログの最後の方に、夫婦坂通信ってのがありまして、「屋島工房の尾原は、大のうどん好きでオリジナルのMAPを用意していると・・・」書かれています。

 で・・・書かれている手前、作ってみました。題して「僕が『もういちど食べたい』うどん屋マップ」

 そう、ノリは小学校でやる社会科の感じ。香川県の地図にうどん屋のありかをペタペタ貼り付けていきます。(そう・・・昔、<バイトで>小学校の先生をしていた関係上、こんなの作るの大好きなんです。)

 裏には、その店の一口コメントと詳細情報をのっけています。

 まあ、どうしても選んだお店はメジャー処になってしまうのですが、味には間違いないと思うので、行ったことがない方には、おすすめの店ばかりです。中には味よりも、そのロケーションにびっくりすることも。

 そして、なにより詳細な地図は掲載していないので、ぜひ道に迷ってみてください。「えっこんなところにうどん屋が・・・」と絶句しそうな所もあります。
 どうしてもわからなかったら、屋島工房にお電話を・・・。道案内をいたします(えっ・・・余計わかんなくなるって・・・)。

何度食べてもおいしいんだよなぁ。釜玉

 店内でうどんの話をすると、Mapを差し上げます。県外の人には喜んで差し上げております・・・。でも、讃岐の人には渡したくないなぁ。何故って・・・そりゃみんな讃岐うどんのガイドみたいなものだからさ・・・。







2009.9.11 屋島工房がついに開店しました。

 高松市屋島に、手袋工房兼ショップの屋島工房がオープンしました。

 思い返せば、今年の3月。友だちの設計事務所が入っていた借家が、空き家になったので、そこを借りたのがそもそもの始まり・・・。
 でも、雨漏りはするは、荒れ放題だわ・・・大家さん曰く「ホントに借りるのコレ???」という、とんでもないシロモノ。
 ですから、それから毎日、手袋製作の合間に、自分で少しずつペンキを塗ったり、板を貼ったりして直していったのです。

 そして今では、とおり行く人からは、「カフェ」とか「雑貨屋さん」とかするんですか? と言われるぐらいお洒落な感じに(自画自賛です)。

 さて、香川県って手袋づくりが地場産業なんですが、じゃあライディング・グローブをこの地で買おうとしても、売ってくれるところは、ほとんど無いに等しい状態。

 じゃ・・・そんなグローブをきちんと売ってくれるお店が無くてもいいのか? といえばそうでもない。ペアスロープの年に2回の出張サービスへ出かけると、多くの人が、既製品が合わずに困っていたりして、オーダーや修理など、きちんと対応してくれる所ができることを望んでいることがわかったのです。

 ですから、そんなご期待に添えるべく、「屋島」に工房を開いたのです。
そういえばプレミアムグローブのブランドも「屋島」だったっけ・・・。

 高速道路も安くなりそうだし・・・うどんは美味いし・・・何かのついでで結構ですのでぜひお立ち寄りください。

 金・土・日・祝の営業日には、たいていウチの子どもたちがいて、にぎやかにしています。気楽にお立ち寄りください。

営業時間 11:00〜19:00 (9月〜11月の祝日は営業します)






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